東洋一の小学校といわれた豊郷小学校旧校舎群

豊郷小学校旧校舎群
2019.05.08

豊郷小学校旧校舎群とは、昭和12年建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリズの設計で建てられた洋風の建築群です。
当時は、「白亜の教育殿堂」「東洋一の小学校」と言われていました。



元々は、1887年（明治20年）には当地出身の豪商・薩摩治兵衛をはじめとする有力者から寄付金を得て、校舎が新築されました。
1937年（昭和12年）、丸紅の専務取締役であった古川鉄治郎が、校舎の老朽化と生徒の増加に伴って手狭になった校舎の新築費用を寄付し、現在の2代目校舎が建築されました。
校舎は国の登録有形文化財に登録されています。



旧中山道を行くと、白鷺が羽を広げたような洋風建築の豊郷小学校旧校舎群が突如現れます。
一度行くと分かると思いますが、中山道の田園風景や古い家屋が建ち並ぶ街道沿いの中に、大きな白い洋風建築は凄く違和感があって驚きます。







洋館は全く左右対象でヨーロッパの宮殿のような造りです。
宮殿にしては質素ですが…。
なんてったって、小学校ですからね。

現在は、2009年に耐震等大規模改修を終え、町立図書館や子育て支援センターなど町の複合施設として利用されており、校舎の見学も自由に出来るようになっています。







当時としては珍しい、壮麗な鉄筋コンクリート造の校舎は、２階建で中央部分のみペントハウス的な３階があります。









階段の手摺には、兎さんと亀さんが…。
イソップ寓話「兎と亀」をモチーフとしたブロンズの装飾です。







向かって右側の渡り廊下で繋がった建物は「大講堂」。







椅子が整然と並んでいます。
天井も高く窓もレトロ、大正ロマンって感じがしますね。



ステージから後ろに行くほど床がせり上がって高くなっていきます。
小学校でこんな造りはなかなか見たことありません。









左側の対象的な建物は、案内所や物産などの展示のある休憩所となっています。
またその一画に大量のフィギュアの置いてあります。
2009年（平成21年）春頃より放映された深夜アニメ『けいおん!』（京都アニメーション制作）に登場する架空の高校がこの校舎と酷似しており、「聖地巡礼」として訪れるファンも多く、年間5万人以上が訪れる観光地ともなっているせそうですよ。

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豊郷小学校旧校舎群
豊郷町石畑518番地
0749-35-3737
見学時間 9:00〜17:00
休館日 年末年始