源光庵 「悟りの窓」「迷いの窓」で有名な曹洞宗の寺院 京都市北区

源光庵
2023.10.03

京都市北区にある曹洞宗の寺院「源光庵」です。



千本通りの北端、北山通りに変わる分岐点を右の鷹峰通りへ。
鷹峰通りの突き当りが「源光庵」です。



「源光庵」は、正式な名を鷹峰山宝樹林源光庵という寺院なので、鷹峰通りという名がついているのですね。
通り名がつくぐらい古くからの名刹だということが伺えます。

駐車場は無いと聞いていたんですが、山門の前に7，8台分の駐車スペースがありました。
紅葉シーズンとかは停められないでしょうね。





風情のある楼門、「復古禅林」と額が掲げられています。
左右の丸窓が印象的です。





右手にある「鐘楼」です。



山門を入ると庭を挟んで正面に本堂、右隣に書院、その手前に庫裏です。





右側の庫裡に拝観受付があります。
拝観料は、大人400円。



源光庵は貞和二年（1346）大徳寺二代 徹翁（てっとう）国師の隠居所として創建されました。

長らく衰退した時期もありましたが、元禄七年（1694）石川県にある加賀大乗寺の卍山道白（まんざんどうはく）禅師によって再興され、臨済宗から曹洞宗へと改宗さました。
現在の本堂は、同年に金沢の富商 中田静家居士の寄進によって建立されたものだそうです。



庫裡の奥の書院です。





書院から本堂への渡り廊下の途中にある花頭窓です。







本堂に入るとすぐ右側に「丸窓」と「角窓」があります。





「丸窓」は「悟りの窓」と名付けられ、窓の円型は⼤宇宙を表現し「禅と円通」の心を象徴して悟りの境地を教えているとされます。





「角窓」は「迷いの窓」と言われ、窓の⾓型は 「⼈間の⽣涯」を象徴し、 ⽣⽼病死の四苦⼋苦を表しています。





この本堂には、ご本尊として華厳の釈迦牟尼佛、脇立に阿難尊者、迦葉尊者をお祀りしています。





また、この「源光庵」で有名なのが、本堂の「血天井」です。





慶⻑5年7⽉（1600年）徳川家康の忠⾂ ⿃居彦右衛⾨元忠⼀党1800⼈が⽯⽥三成の軍勢と交戦し討死、残る380余⼈が⾃刃して相果てたときの伏見城の恨跡です。
その時の板の間の板を天井に使用したもの。
血のあとが全体に残ってますね。



枯山水の庭園、「悟りの窓」や「迷いの窓」から見る庭も紅葉の時期じゃなくても充分素晴らしかったですよ。

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源光庵
京都市北区鷹峯北鷹峯町四七
075-492-1858
受付時間 9:00〜17:00（紅葉最盛期は8:30〜）
不定期で法要による拝観謝絶日あり拝観料 400円（秋は500円）