足羽（あすわ）神社と福井市のシンボルとなっている足羽山 福井県福井市

足羽（あすわ）神社
2023.08.20

福井市の中心市街地の南部、福井市のシンボルとなっている足羽山（あすわやま）。



足羽山は東西に長い独立した小山で、「足羽神社」は、東側の山頂付近にあります。

足羽神社から西側には足羽山公園遊園地まで、休憩や食事の出来るカフェや茶屋などが点在します。



《 足羽山の中村屋で「田楽おでん」をいただく。福井県福井市 》



車で縦断出来るようになっていますが、登り口が分かりにくく、また帰りの道も悩ましい。
所々にある案内板をチェックするのが望ましい。



今回は足羽山の東側にあるパワースボット「毛矢黒龍神社」の横から足羽神社へ。

《 福井のパワースポット 毛谷黒龍神社（けやくろたつじんじゃ） 福井県福井市 》

帰りは、足羽山公園遊園地を経て、南側の門前町側へ降りました。



足羽神社の創建は５世紀後半、男大迹王（後の継体天皇）が足羽山に大宮地之霊(坐摩神）を勧請したのが始まりと伝えられています。

大宮地之霊(坐摩神）とは、朝廷宮中の守護神で、坐摩神（いかすりのかみ）は、五柱神の総称です。
生井神（いくいのかみ）
福井神（さくいのかみ）
綱長井神（つながいのかみ）の三柱は、井戸の神、水の神。
阿須波神（あすはのかみ）は、屋敷・足場の神。
波比岐神（はひきのかみ）は、境界・門の神で屋敷や人の出入りを守護する神。





その後、応神天皇五世皇孫である男大迹王（おおとのみこ）は、この越前から第26代天皇、継体天皇として即位をされました。　　
そしてその時、「末永くこの国の守り神とならん」と、自ら建立した宮に、自身の生き御霊（いきみたま）を鎮めて行かれました。
それより継体天皇が主祭神として祀られています。

越前開闢之祖神（えちぜんかいびゃくのみおやがみ）とも称し、産業開発興隆、商売繁盛、工事安全、治水の神、また子宝、子授け、安産、子孫繁栄にもご利益があると人気があります。





足羽山は、周辺柄山頂を走る道路に「あじさい通り」と名前が付いているように「あじさい」が有名なんです。

足羽山のすぐ近くを流れる足羽川の「桜」が有名（日本さくら名所100選に指定）、また足羽神社にある「足羽さんのしだれ桜」もまた有名なので、足羽山と周辺は「桜」だと思いがちなのですが、実は「あじさい」なのです。





足羽神社のしだれ桜は、神社の鳥居をくぐって、右手前方にあります。
大きな老木で、枝は何本もの竹で支えられています。
樹齢約370年だそうですよ。



ソメイヨシノの寿命は70～80年だといわれていますが、しだれ桜は300年以上になる長命なものも多く、大きく成長するそうですよ。
満開の時期は、一瞬で目を奪われそうです。
しかし、残念ながら桜の咲いたこの木を見たことはまだありません。
その時期、足羽川の桜と重なるので、周辺は大混雑、駐車場も無いくらいなんですよね。

その今回も咲いてない「しだれ桜」を右手に見ながら左に曲がると本殿、拝殿があります。





本殿は神明造というそうです。
神明造は、伊勢神宮に代表される神社建築様式です。
かと言って、伊勢神宮の皇大神宮（内宮）、豊受大神宮（外宮）の正殿（本殿）の様式と同じものではありません。
完全に同じものは、明治新政府によって禁止されているので、伊勢神宮の神明造りは、伊勢神宮にしか存在しないことになります。







神明造りの特徴は、奥行きより幅が大きく、高床式倉庫から発展し穀物の代わりに神宝を納めるように変化したと考えられているそうです。

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足羽神社社務所
福井市足羽上町
0776-36-0287　

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