薬王温泉寺 約1300年前に開湯した山代温泉の守護寺 石川県加賀市

薬王温泉寺
2023.07.06

加賀４大温泉郷、山城温泉総湯のすぐ近くにある真言宗智山派の寺院「薬王温泉寺」です。



山城温泉の総湯のある辺りが中心部で、ホテルや旅館の専用駐車場はありますが、総湯や薬王温泉寺の駐車場はありません。
「総湯」とは、天然温泉の公衆浴場、要は銭湯と同じですね。

《 山代温泉の総湯と古総湯 》

しかし徒歩10分ぐらいのところの、「総湯・いろは草庵」の駐車場や「あけぼの広場」という無料駐車場に停めることができます。

「薬王温泉寺」は、聖武天皇の御代の約1300年前に開湯した山代温泉の守護寺として、薬師如来、日光、両菩薩及び十二神將を彫刻して堂宇を建て、白山大権現を勧請して鎮守とされたのが始まりと言われています。



道路脇から石段を上がり山門をくぐって境内へ向かいます。



そして仁王門。











左の山手に参道が続き、先の方に本堂へ続く階段が見えます。



階段の手前の観音堂と手水舎です。







階段を上がると、本堂の横手に出ます。





神社と間違えるような朱色の本堂です。

この本堂は、江戸時代前田利治候（大聖寺藩主）により再建されたもの。







以前の本堂は、1300年前の開山後、花山法皇の勅願により、明覚上人が七堂迦藍を建立しましたが、戦国の時代、世一向一揆や越前朝倉義景の兵火により、焼失したそうです。



その平安時代に温泉寺の住職を務めた明覚上人（みょうがくしょうにん）は、「五十音図（アイウエオ）」の創始者と云われ、その供養塔が境内の山上に建てられています。

鎌倉時代の建立といわれており、国指定重要文化財です。

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楽王温泉寺
石川県加賀市山代温泉18-40甲
0761-76-1155