無限庵 加賀藩の家老横山家が建てた武家書院屋敷で抹茶をいただく。 石川県加賀市

無限庵
2023.07.06

加賀４大温泉郷、山中温泉の「こおろぎ橋」近くにある「無限庵（むげんあん）」です。



無限庵とは、加賀藩の家老職を代々世襲した加賀八家の一つ横山家が金沢市の邸内に建てた武家書院屋敷を移築したものです。
明治末期の木造技術の枠を傾けた最高級の普請であったと伝えられ、近代の書院造として貴重な遺構です。







山中温泉は、大聖寺川上流にあり川沿いにホテル、旅館や温泉の総湯、商店や民家が数キロに渡って建ち並ぶ温泉街です。
その大聖寺川の左右をつなぐ橋が、「こおろぎ橋」や「あやとり橋」で、人気スポットとなっています。
「こおろぎ橋」から目と鼻の先、坂を登ったところに「無限庵」はあります。





外の外観からして、歴史を感じる佇まいです。



玄関を入ったところの土間は石畳、そして何故かドラが１基置いてある。

見学、 カフェ利用のお客様は、ドラを鳴らし て係をお呼びください。
と書いてあります。



鳴らしても誰も来ないので、こちらから呼びに入ります。
（そう書いてあります）



係員さんの話しでは、入館料は500円で、奥のカフェを利用すれば、込みの値段になるそうです。
要はカフェ利用で、入館料は無料と言う事ですね。
なので後でカフェに行くことにします。

まずは館内を案内してもらいます。



奥にある書院は実に壮麗です。

動物の皮に装飾を施した金唐革、孔雀模様と呼ばれる縞黒柿の欄干、欅の寄木張り、などなど、至るところに職人の技が見られ、贅を尽くした細工が施されています。

また壁には、加賀藩重臣にのみ許可された群青色が使われています。
この群青色は、金沢兼六園にある加賀藩主が建てた「成巽閣」にも見られました。

《 「成巽閣（せいそんかく）」 江戸時代末期の大名屋敷の代表的建築 石川県金沢市 》

奥にある書院は、写真は禁止でしたが、手前の座敷、茶室、応接間は大丈夫です。













カフェは、来館者の休憩スペースだった場所をカフェに改修し、最近オープンしました。





ガラス張りの店内からは大聖寺川の峡谷を楽しむことができるようになってます。







そして飲み物だけでなく、料理も山中塗の器でいただけるそうです。





抹茶と和菓子のセット 1000円をいただきました。

---

無限庵
石川県加賀市山中温泉下谷町ロ6
0761-78-0160
営業時間 11：00～15：00
休業日 火曜日
入場料 大人500円 中高生200円 小人100円