総本山 西教寺 明智光秀ゆかりの地の「かざぐるま参道通り抜け」 滋賀県大津市坂本

総本山 西教寺
2023.04.23

滋賀県大津市坂本にある西教寺（さいきょうじ）で、2000個のかざぐるまで彩られた「かざぐるま参道通り抜け」が行われています。
期間は、3月25日（土）から6月11日（日）まで。

ゴールデンウィーク前、混み合う時期を避けて４月の快晴の日曜日に行ってきました。



西教寺は、比叡山の琵琶湖側の麓、大津市坂本の北方にあり、比叡山三塔の一つである横川（よかわ）への登り口に位置しています。
西大津パイパスの坂本北ICから真っすぐ西に1.5kmほど行ったところです。

右側に西教寺の総門が見えてきます。
隣が駐車場です。



そこにあった境内図を見て驚きました。
とでも広いのです。



この西教寺は、全国に450以上の末寺を持つ天台真盛宗（てんだいしんせいしゅう）の総本山で、本尊は阿弥陀如来。
開基（創立者）は、飛鳥時代の聖徳太子とする伝承があり、室町時代、中興の祖であり天台真盛宗の宗祖である真盛が入寺してから栄えた寺院。

とても由緒のある大きな寺で、広いのも納得です。





総門をくぐると受付があるので、入館料、大人一人 500円を支払います。
因みにこの総門は、明智光秀の坂本城の城門を移築したものだとか。



緩やかな上り坂の参道の左右には、全部で６つの寺の子院が並んでいて、どの子院にもかざぐるまが飾られています。







参道の正面突き当たりは、勅使門です。



その左に宗祖大師殿、勅使門の奥に、本堂があります。







本堂に向かって上がる参道に、五色の布とかざぐるまで作られたカラフルなトンネルが設置されています。







パンフレットの写真はここですかね?







本堂の正面にもかざぐるまのトンネルがあります。
こっち...かな?









この本堂と回廊で結ばる客殿、書院などの中心伽藍は、拝観することができます。









荘厳な風格を誇る本堂。







桃山御殿と別称される客殿は、もとは豊臣秀吉の伏見城にあった旧殿で、1598年に、大谷刑部吉隆の母・山中長俊守内室が寄進したものだそうです。







二列に配置された室は、それぞ れ、鶴の間、 猿猴の間、 賢人の間、 花鳥の間、 上座の間、座の間」と呼ばれ、その内部の襖や壁には狩野派による人物、花鳥襖絵など、多くの見所があります。



また、合計4つの庭園があります。庫裏南側・客殿西側・書院南側・書院北側の庭です。
それぞれに趣が異なる庭園で見ごたえがあります。







庫裏の南側にある枯滝様式の庭園は、約2mもある立石を中心に、左右にたくさんの脇石を配置し、全体的に大小のサツキと苔を主体としています。







客殿西側の庭園は、これとは対照的で、庭の中央に琵琶湖の池泉を置き、中にのぞき石、浮き石、さらに石橋が架けられていて、池の周囲から裏山にかけてツツジ、サツキの刈り込みがあります。

どちらも安土・桃山時代から江戸時代にかけての作庭といわれています。





戦国時代、織田信長（1571年）による延暦寺焼き討ちで焼失した後、その復興に貢献したのが明智光秀です。







このため、本堂左側一帯に、光秀一族の墓や供養塔があり、中心伽藍を見下ろす高台に真盛上人廟があります。

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総本山 西教寺
滋賀県大津市坂本5-13-1
077-578-0013
営業時間 9:00～16:30
拝観料 500円