金ヶ崎緑地のイルミネーション「ミライエ」

ミライエ 2020
2020.11.26

敦賀港に面する金ヶ崎緑地のイルミネーション「ミライエ」です。



「ミライエ」とは、一般公募により決定した名前、呼称だそうで、「未来を明るく照らす希望の光」を放ち、「未来へ」向けて長く続く事業であってほしいとの思いが詰まっています。





2014年から毎年11月の初め頃から12月25日まで開催、今年で７年目になります。
毎年レベルアップして、今年はLED電球約60万球（初年度は22万球）も使用しているということです。





全長約70mのアーチや機関車、気比神宮の鳥居などのオブジェ、また樹木にも色鮮やかなLED電球で装飾され、幻想的な空間で、圧倒されます。









周辺に夜間は閉館していますが、敦賀赤レンガ倉庫や、人道の港敦賀ムゼウムなどの施設もあります。



ただ、寒い。
やはりこの時期11月の終わり頃は、めちゃくちゃ寒いので厚着をすること必項です。





しかし凄いです。
これだけのことを、どこがやってるんだろう？
と思いますよね。

実は、企業ても市でもなく、「敦賀・鉄道と港 まちづくり実行委員会」という市民の団体が行っていて、敦賀市からの補助金支援と市民の方々の協賛で運営しているそうです。
名前はちょっと長い。
ですが、その名前の通り敦賀は、「港と鉄道」とは切っても切れない関係なのです。







敦賀は、古代から大陸からの使者が訪れる港であり、陸路交通でも北陸、若狭への玄関口という重要な場所に位置しています。
江戸時代には北前船の寄港地となり大いに栄えました。
明治になって、全国で５番目の早さで敦賀に鉄道が敷設されています。
そしてこれが「欧亜国際連絡列車」で、東京とヨーロッパを繋ぐことになります。
鉄道で東京から敦賀へ、船でロシアのウラジオストックへ、そしてシベリア鉄道でヨーロッパへと繋がっていたのです。

大正9年（1920）には、ウラジオストクから765人のポーランド孤児の受け入れ、第二次大戦中の1940年には、あの杉原千畝の「命のビザ」を持ったユダヤ人難民が、シベリア鉄道経由で敦賀港に上陸。その後アメリカへ渡りました。

当時の敦賀は、港と鉄道を中心とした国際都市だったのです。



このイルミネーションは本会の趣旨やミライエへの思いに賛同したボランティアにより設置され、電源はすべて廃食油から精製されたバイオディーゼル燃料でまかなわれています。
しかし、この広い敷地にLED電球約60万球も飾るのも大変な人手と労力が必要でしょうね。
市内の高校生や看護大学生が設置作業や製作物の展示を手伝ってくれたそうですよ。

ありがたいことですよね。
こんなみんなの思いに答えるためにも、たくさんの人に見てもらいたいものです。

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ミライエ 2020
敦賀市金ヶ崎緑地
ライトアップ期間
11月3日～12月25日
18:00～21:00（金・土曜は～22:00）
（悪天候により変更となる場合あり）
期間中無休

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