鯖江市 真宗山元派の本山 證誠寺

真宗山元派の本山 證誠寺
2020.10.09

鯖江市にある真宗山元派の本山「證誠寺（しょうじょうじ）」です。
JR 鯖江駅から東に２kmちょっとの古い町並が残る横越町というところ。



證誠寺の創建は鎌倉時代の承元２年（１２０８）、親鸞聖人が流罪の身として下向の途中、越前の国、山元の庄（水落町1丁目7 證誠寺遺跡）を訪れ説法を開いたのが開山の基とされています。

これはどこかで聞いたことありますが、それは同じ鯖江の「誠照寺（じょうしょうじ）」と同じですね。

《 真宗誠照寺の本山 誠照寺 》

寺名も似てますね、「じょうしょうじ」と「しょうじょうじ」。

親鸞の罪が許され、関東を経由して京都に戻った際、親鸞の御子である善鸞上人を招きました。
しかし、善鸞上人は程なく当地を去り、善鸞上人の御子である浄如上人が修行道場を開設、至徳２年（１３８５）に道性が證誠寺として開山しています。





嘉吉２年（１４４２）には後二条天皇から「山元山護念院證誠寺」の勅額を賜り、天皇の勅願所となりました。
文明７年（１４７５）、長泉寺に侵攻された事で山元の庄から現在地に移転しています。
戦国時代には、一向一揆により再び荒廃し本願寺派となりましたが、元禄３年（１６９０）に再興を果たしてます。
明治１１年（１８７８）、山元派として独立し、越前４ヶ本山の１つとして信仰を広めています。
越前四箇本山とは

誠照寺（じょうしょうじ） 浄土真宗誠照寺派本山 （鯖江市本町３丁目）
證誠寺（しょうじょうじ） 浄土真宗山元派本山 （鯖江市横越町）←今ココ
専照寺（せんしょうじ） 浄土真宗三門徒派本山 （福井市みのり2丁目）。
毫摂寺（ごうしょうじ） 浄土真宗出雲路派本山 （越前市清水頭町）。

後二条天皇「真宗之源親鸞嫡家」の綸旨、並びに菊桐の御紋章等を下賜されたことなどを見ても由緒ある寺だと分かります。



山門も風格があります。
四脚門で、切妻、本瓦葺き、軒唐破風、左右築地塀。
塀はしっかり五本線が入ってます。







その門をくぐると正面に建つのが、本堂（御影堂）です。



木造平屋建て、入母屋、桟瓦葺き、平入、桁行９間、正面１間向拝付き、外壁は真壁造り白漆喰仕上げ。





左にあるのが、こちらも大きな建物で阿弥陀堂です。



本堂と同じような造りで、桁行が５間と本堂とは少し小さめ。



右側には、これまた立派な入り口が…。



唐門書院造り？ですかね。
ここもまた誠照寺にあるような諸大名や高貴な方々をお迎えする玄関ということなんんでしょうか。



山号は「山本荘」の地名から「山元山」。
院号は、護念院。
また本尊は、木造阿弥陀如来立像で、平安時代末～鎌倉時代初頭に彫刻されたもの。
貴重な事から平成１３年（２００１）に鯖江市指定文化財に指定されています。

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證誠寺（じょうしょうじ）
福井県鯖江市横越町第13号43番地
0778-51-0636