湖東三山めぐり(3) 金剛輪寺(こんごうりんじ)
湖東三山 金剛輪寺
「湖東三山」とは琵琶湖の東、鈴鹿山脈の西山腹に位置する百済寺と金剛輪寺、西明寺の三つの天台宗の寺の事です。
百済寺・金剛輪寺・西明寺
金剛輪寺は先の百済寺と西明寺の中間に位置します。
奈良時代に聖武(しょうむ)天皇の勅願により行基が開山したといわれる。
本尊は行基の作と伝えられます。
また、源義経(みなもとのよしつね)が義仲追討の武運必勝を願い太刀を寄進したり、北条時宗が佐々木頼綱に命じて元軍降伏の祈願をしたといわれます。


黒門から参道を進んで行くとその途中に金剛輪寺の本坊明寿院(みょうじゅいん)を囲むように庭園があります。
この桃山時代に造られた庭は、「石楠(しゃくなげ)の庭」と呼ばれ池泉回遊(ちせんかいゆう)・鑑賞式(かんしょうしき)の庭園で、名勝に指定されています。


庭の中央に架けられた石橋のそばに、配された石の苔が何とも言えない品格を感じます。
春になると、カキツバタやシャクナゲが鮮やかに咲き、華やかになるそうです。



また湖東随一の茶室と言われる水雲閣は、天井に桜、なでしこ、菊など四季おりおりの花が描かれていて、この茶室からの庭の眺めは一見の価値があります。


しかし、何といってもこの金剛輪寺の魅力は、参道に並ぶ「千体地蔵」ではないでしょうか。
文字どおり千体、いや、はるかにそれ以上のお地蔵さんが風車を持って、ずっと本堂までの坂道に並んでいます。
この日は風もなく時折吹く風に数本の風車が回るだけでしたが、一斉に回る光景を想像するだけでも圧巻です。


この参道の坂道を登って行くと、先の西明寺同様、織田信長の焼き打ちを免れた本堂大悲閣、三重塔、二天門があります。
石段を登ったところにある二天門は室町時代の建立。




本堂大悲閣は、鎌倉時代の和様建築の代表とされ、国宝に指定されています。
本堂前にある三重塔は大悲閣(だいひかく)より古いものですが、荒廃したままとなっていたため、復元されたものです。
金剛輪寺
滋賀県愛知郡愛荘町松尾寺874
0749-37-3211
拝観時間 8:00~17:00
拝観料 500円
「湖東三山」とは琵琶湖の東、鈴鹿山脈の西山腹に位置する百済寺と金剛輪寺、西明寺の三つの天台宗の寺の事です。
百済寺・金剛輪寺・西明寺
金剛輪寺は先の百済寺と西明寺の中間に位置します。
奈良時代に聖武(しょうむ)天皇の勅願により行基が開山したといわれる。
本尊は行基の作と伝えられます。
また、源義経(みなもとのよしつね)が義仲追討の武運必勝を願い太刀を寄進したり、北条時宗が佐々木頼綱に命じて元軍降伏の祈願をしたといわれます。


黒門から参道を進んで行くとその途中に金剛輪寺の本坊明寿院(みょうじゅいん)を囲むように庭園があります。
この桃山時代に造られた庭は、「石楠(しゃくなげ)の庭」と呼ばれ池泉回遊(ちせんかいゆう)・鑑賞式(かんしょうしき)の庭園で、名勝に指定されています。


庭の中央に架けられた石橋のそばに、配された石の苔が何とも言えない品格を感じます。
春になると、カキツバタやシャクナゲが鮮やかに咲き、華やかになるそうです。



また湖東随一の茶室と言われる水雲閣は、天井に桜、なでしこ、菊など四季おりおりの花が描かれていて、この茶室からの庭の眺めは一見の価値があります。


しかし、何といってもこの金剛輪寺の魅力は、参道に並ぶ「千体地蔵」ではないでしょうか。
文字どおり千体、いや、はるかにそれ以上のお地蔵さんが風車を持って、ずっと本堂までの坂道に並んでいます。
この日は風もなく時折吹く風に数本の風車が回るだけでしたが、一斉に回る光景を想像するだけでも圧巻です。


この参道の坂道を登って行くと、先の西明寺同様、織田信長の焼き打ちを免れた本堂大悲閣、三重塔、二天門があります。
石段を登ったところにある二天門は室町時代の建立。




本堂大悲閣は、鎌倉時代の和様建築の代表とされ、国宝に指定されています。
本堂前にある三重塔は大悲閣(だいひかく)より古いものですが、荒廃したままとなっていたため、復元されたものです。
金剛輪寺
滋賀県愛知郡愛荘町松尾寺874
0749-37-3211
拝観時間 8:00~17:00
拝観料 500円